関連科目

哲学・倫理学

哲学全般及びその一分野である倫理学から、世界、心、自己、善悪、社会、幸福などの基本的な主題を取り上げ、それらの本質とは何かを考えていく。その考察は、例えば「世界は私たちが知覚する通りのあり方をしているのか」「10年前の自分と今の自分が同一人物であるのはなぜか」「善悪の問題に一つの答えはあるのか」「なぜ社会の決まりに従わなければならないのか」といった、普段はあまり考えることのないような問いかけから始める。この考察を通して、ものごとの本質を捉えるとはどのようなことか、論理的に考えるとはどのようなことかを学ぶ。

それらを学ぶことはまた、この「世界」がいかに多様な「パースペクティブ(眺望風景)」を持つかということを学ぶことでもある。

本授業は、学生が、以上のような哲学的思考の技法を学び、その技法を、自らの専門教育課程での学びや大学卒業後の人生に活かしていくための土台を作ることを目的とする。

地理学概論

持続可能な地域社会の実現には、世界中の地域に共通するグローバルな課題から、ローカルな地域固有の課題まで、様々なスケールにおいて地域の課題解決を考える必要がある。

地理学には、地域に生じる諸現象を、時間や空間の視点および自然と人文社会との関係などから総合的に分析し、それらのプロセスやメカニズムを解明するという特徴があり、地域の現状把握のみならず、地域課題の解決といった応用面にも有用である。

本講義では、自然地理と人文地理の基礎を中心に学び、それらを通して地域の特徴や多様性および地域に生じる様々な現象のメカニズムを理解するための視点や知識を身につける。

地域と都市の経済

本授業の目標は、空間経済学をベースとして、地域と都市という「空間」の観点から経済現象を理解するための基本的な理論を、ケーススタディとともに把握することである。ある経済活動が特定の地域に集積する産業集積のメカニズムやその意義を、理論的及び実証的に論じられるように学習を進める。また、「東京一極集中」等の経済活動の集積がもたらす地域経済格差の問題も扱う。授業計画としては、まずは空間経済学と産業集積の基礎理論、及び地域経済格差の動向を学ぶ。続いて、産業立地と都市や地域における経済活動について学ぶ。これらによって、受講者が地域と都市の経済を多面的かつ空間的に理解できることを目指す。

神道と環境 Ⅰ

神道の世界観を手がかりにしながら、自然環境と社会環境をめぐる現代的諸問題について考えることが授業のテーマである。

環境問題はグローバルな問題であると同時にローカルな諸問題の集積でもあり、決して他人事ではなく自分自身の日々の暮らしの問題として考える必要がある。神道は日本において人々の暮らしの中から育まれてきた自然宗教であり文化ともいえるものであるから、私たちの環境に対するアプローチの歴史的文化的背景としての神道について、日本の山野河海、神話、社叢、祭祀、神饌など具体的なトピックを挙げて確認していく。さらにここから神道と環境との関係における新しい価値観や来への指針も検討する。

本授業を通して、環境問題の背景を神道の立場から考察し説明できるようになること、環境問題解決に向けて自分自身の暮らしの中で貢献できる部分を発見することを到達目標とする。

観光心理学

心理学の領域では人の個性を記述する理論が蓄積されている。そのうち「観光者迎え入れ側」及び「観光者側」の理解に有効かつ重要なものを本講義では学習する。

具体的な幾つかの例話に、学んだ理論(実証データが世界各国にある理論)を当てはめ、分析案を少人数で出し合い、ミニ・ポスターの作成・発表・質疑応答を行うなどして、理論理解を深める。

心理学理論としてビッグファイブ性格特性やアイデンティティ論、理論横断モデルなどミクロの色彩の強いものから、シリアスレジャー、シュワルツの基本価値モデルなど社会全体への関心が強いものまでを幅広く学ぶ。

神社ネットワーク論 Ⅰ

神社が結ぶ社会のつながりと、その背景を探ることが授業のテーマである。

産業化・都市化・グローバル化、少子高齢化などが進んだ現代の日本社会で、様々に困難な問題が生じている。その解決に向かうためには、人々の関係の再認識と結び直しが必要となるが、地域神社の教化活動はそれと重なるところが大きい。

人口変動、環境、福祉、まちづくり、災害救援などの具体的なトピックについて、問題の所在とこれまでの神社神道の試みをとりあげながら、どのような提案が可能かについて検討する。

本授業を通して、現代社会における諸問題と神社との関わりについて主体的な関心を持って自らが積極的に発言・議論できるようになること、講義内容・テキスト・資料に基づき神社が結ぶ社会のつながりとその背景についての基礎知識を正確に説明できるようになること、神社が結ぶ社会のつながりとその背景に関わる身近な事例に接して考察できるようになることを到達目標とする。