トピックス科目

経営学概論

経営学とは、組織を分析の対象とした学問である。組織のなかには、私たちに身近な大学や企業、非営利団体、政府、国際組織などが含まれる。これらの組織をいかにして経営(マネジメント)するのかについて考える。

この講義は、「経営学へのいざない」「戦略論からの視座」「組織論からの視座」の3部構成になっている。

第一部の「経営学へのいざない」では、経営学の基本的用語を学び、ビジネス・システムに関する基礎知識を学ぶ。身近な企業や経営学で着目されてきた事例を通して、循環する事業の仕組みを創り上げてきたプロセスや、事業で直面した課題や制約に対して何らかの対策をすることでブレークスルーさせた軌跡、そして、企業が機能するビジネス・システムを構築するために組み込んだ論理的思考の実践や工夫などについて確認する。

第二部の「戦略論からの視座」では、戦略論の基礎知識を取り上げる。戦略論の本質は、「やることとやらないことを決める」ところにあると称されることも少なくない。すなわち、自社の特異な部分に焦点を当て、この特異性を最大限に発揮できる戦略を立案することが求められていることを学ぶ。

第三部の「組織論からの視座」では、組織の定義や組織全体の構造、組織の管理・マネジメントの在り方を学ぶ。

地域ブランディング論

地域の再生なくして、日本の再生なし。中央も地方もなく「地域」という視点で全てのエリアを捉え、その土地ならではの資産を見出し価値化することで、地域独自の景観・文化・社会・暮らしぶりの持続可能性が創出する。また、世代を超えて地域の価値を承継していくことができる道標と身体性を創る。地域を価値化していく際の地域ブランドの確立をはじめとした一連のブランド戦略のあり方を学ぶ。

ソーシャル・イノベーション

社会や地域の課題に新しい発想や考え方で問題改善を試む担い手達のクリエイティブな取組により、地域にどのような変化が起きているのか、それを支える新たな仕組みを学んでいくことで、地域に対する視野を広げつつ、積極的に地域やコミュニティに関わっていくための視点や考え方の習得を目指す。

課題の本質を捉え、置かれた境遇に対応しながら新たな活動を生み出していく、その総合力とその後の継続力が必要不可欠であり、その気付きが得られることを意識した授業構成を行う。

アントレプレナー育成を見据え、視点を変えた「モノ」や「コト」の捉え方や、問題解決に向けたプロセスの構築などを、アクティブラーニングの要素を組み込み、知識としての教育だけでなく、自分ごととして取り組む環境を授業の中にも組み込んでいく。

運輸・観光実践論

観光の果たす役割を日本全体の経済面、地域活性化の側面から学び、観光が官民の多様な主体の取り組みから成り立つことを学ぶ。

鉄道・船舶等の観光交通に関して、国の政策、地域の取り組み、民間企業の取り組みのほか、各地での取り組みを実践的に調べ考える。

不動産投資論

地域にいかに外部からの投資を呼び込むか、その視点から地域創生を論じることは非常に重要である。単に公的支援を拡充するという方向での取組みには限界があり、不動産投資または不動産ファイナンスという観点からの創意工夫が必要になる。

「不動産投資」の基礎を①不動産マーケットと不動産価格形成の構造(投資採算性の見方を含む)②不動産の証券化、③公的金融支援制度、④地域創生とファイナンス、⑤開発投資の事例 等について学ぶ。

文化芸術政策論

1990年代以降、日本の文化政策は大きな変貌を遂げてきた。文化庁や日本芸術文化振興会を中心とした国の文化政策、地方公共団体の文化行政や公立文化施設の動向、民間企業や公益法人、NPOなどの取り組みなどを含め、日本の文化政策の潮流と時代背景を幅広く取り上げることによって、現代における文化芸術の必要性や意義、文化政策の社会的役割について理解を深めることを基本とする。

近年、各地で盛んになっている芸術祭やアートプロジェクト、アーティスト・イン・レジデンス、創造都市政策など、文化芸術を活用した地域活性化、観光振興などの実践例を幅広く学び、本学部の目標である「地域を主体とした観光や交流を促すとともに、活力あふれる地域を実現できる人材」の養成につなげていく。

観光危機管理論

異常気象、地震や津波、火山噴火などの自然災害、大規模な火災、交通機関の事故や運行停止、テロや凶悪犯罪など、旅行者や観光客が遭遇する可能性のある危機はさまざまである。そうした危機が発生したときにも国内外からの旅行者・観光客の安全を確保できるような体制が整った「安全・安心」な観光地であることは、「観光先進国」をめざす日本にとって必要不可欠である。

観光産業・観光事業者の立場から見ても、危機や災害が起こったときに、迅速かつ的確な対応でお客様と従業員の命を守り、いちはやく安全な場所に避難誘導するとともに、危機や災害で減ってしまった観光客を一日も早く回復し、観光で生計を立てている従業員や取引先の生活を守ることは、経営のきわめて重要な責任である。

観光客・旅行者と観光産業・観光事業者を災害や危機の影響から守り、危機後の観光の回復をいち早く実現するために、普段から何を準備し、危機が起こったときにどのように対応し、危機後の回復のために何をすべきかを学び、具体的なノウハウを身に着けることで、将来の旅行・観光産業や観光行政、さらには地域社会において防災・危機管理の中心的な役割を果たせるようになる。

観光まちづくりインターンシップ

3年次に通年で開講する、観光まちづくりの現場を体験する科目である。地域で観光まちづくりや観光分野を担う組織(地方自治体、観光協会、DMO、企業等)での就業体験を行い、地域や観光まちづくりへの問題意識を深めると共に、大学卒業後の進路や地域での観光まちづくりへの取組み方について明確なビジョンを掴むことを目的とする。

具体的には、夏季休暇中にインターン実習を中心に、事前学習(自己分析および実習先の知識)事後学習(実習の振返り、実習先への提案等)を経て、最終報告会と報告書取りまとめを行う。